前回の続きです。
本シリーズで作るアプリケーションの簡単な説明をいたします。
このプログラムは、Pythonで作成します。AIに質問を投げかけその回答を受け取る仕組みです。このプロセスはチャット形式で行われ、ユーザーからの指示とAIの回答が交互に表示されます。このやり取りを繰り返し行い、最終的にこのチャットの内容をExcelファイルに書き込む機能を持つアプリケーションを開発します。このプログラムを通じて、ChatGPTのようなチャットを行います。
どんな完成形になるかというと、次のようなものです。まずターミナルというものにコマンドを入力して動かします。
python main.py
このようにするとまず始めにどのGPTモデルを使いますか? と言うことを聞いてきます。
GTP-3.5-turboやGPT4など色々あります。
チャット全体に対してAIに役割を与える場合は、次の入力で役割を入れます。
例えば「京都弁で会話してください」と入力してみます。
次にプロンプトを入力します。Pythonのリストのサンプルコードを一つ生成してくださいとプロンプトを投げてみます。
すると画面のように京都弁で回答が返ってきます。
もうひとつ命令してみましょう。「辞書についても簡単に解説してください」とプロンプトで指示します。すると途中経過を表示しつつ回答を返してくれます。なんとなく返事が京都弁っぽくなってるんじゃないでしょうか。
チャットを終了する場合は
exit()
と入力してENTERを押します。
すると自動的にExcelに書き込まれて、会話の履歴をいつでも確認できるようになります。
システム全体に与えたロール(役割)とか、プロンプトは白い背景に書き込まれます。AIの返答の部分は背景が灰色になります。シート名はこのチャットの内容を要約したものとなっています。
ソースコードは画像のように書いていきます。
難しそうに見えるかもしれませんが、ステップバイステップでひとつずつ解説していきます。
どうしてこういうコードを書くのか、なぜそのような挙動になるのかというものを解説しながら開発を進めていきます。
本シリーズが終わる頃には、あなたもこのアプリと同じものが作れるようになります。
このアプリを作る過程はとても楽しいので、ぜひ一緒にプログラミングを楽しんでいただければと思います。