前回の続きです。
コメント機能を使ってプログラムの中にメモ書きを書けるようにする
続いて、今回のAIアプリ開発に必要なプログラミングの基礎についてお話ししていきます。
扱う内容はこのように多岐に渡っております。
コメントから始まって、変数型とか条件分岐、反復処理、そして仮想環境までいろいろとあります。こういういろいろな技術を使ってアプリを開発できるようになっていきましょう。
Pythonの世界は非常に奥深いものです。
しかし本シリーズでは、今回のアプリ開発に必要な部分に絞って解説を進めていきます。
まずはコメントについてです。コメントというのは一体何かというと、プログラム実行時にコンピュータから無視されて実行できない部分をコメントといいます。
つまり、人間用のメモだったり、AIの支援を受けるためのコメントとして使うことができます。
コメントの書き方ですが、コメントにしたい文字列の先頭をシャープから始めます。
あるいはダブルクォーテーション3つで囲みます。
#コメントの文 """コメントの文"""
実際にやってみましょう。

このように#から始めた行はコメントになります。
これでプログラムを実行すると#これはコメントですと書いた部分が、プログラムの結果には、出力されていないというのがわかります。
つまり、コンピュータからこのコメントは無視されて、人間用のメモとして使うことができます。
このコメントはこれは何をするコードというのを説明してみたり、自分とか他の人のためのメモとして使うことができます。
コメントのいろいろなパターンの書き方ですが、コメントだけの行の場合は、先頭に#をつけます。
コメントが複数行にまたがる場合には、ダブルクォーテーション3つで複数行のコメントを書くことができます。
ちょっと細かい話をすると、実際にはコメントは文字列です。
ダブルクォーテーションで囲っていますので、文字列になっていますが、作った文字列をどこにも表示していないので、コメントと同じように扱うことができるということです。
ダブルクォーテーション3つでコメントにできますというところだけ覚えていただければ大丈夫です。
そして、コード末尾のコメントもできます。

コードの後に#コメントを付け加えることもできます。そしてリストの中のコメントもできます。これはコード末尾のコメントの派生形です。

こんなふうにしてもコメントとして成立します。
リストについては後で扱いますが、たんすの引き出しみたいなものですね。
そしてこの一個一個、これが1段1段の引き出しという感じですが、リストの中に#を入力してコメントにすることもできます。
これを頭の片隅に入れておいていただければと思います。
そして、コメントの書き方は、例えばプログラムの末尾に書くというのではなく、独立した行として書くことが望ましいとされています。
そういう基本方針だけを覚えておいて、行末に書いた方が読みやすいと言うのであれば、こちらも使っていて構いません。
コメントは#を書いてもいいんですが、ショートカットキーを使うと複数範囲のコメントを一気にオンオフできます。とても便利です。
Windowsの場合はコントロールキーと/キー、Macの場合はコマンドキーと/キーの同時押しで選択した文字のコメントをオンオフすることができます。
このショートカットキーも必須のものですから覚えておきましょう。
以上、コメントの使い方と書き方でした。